Meteorological Observation at Syowa Base during the 4th Wintering
1961年1月に,第3次越冬隊の気象部門の作業は,第4次越冬隊に引き継がれた.初めてレーウィンゾンデの器械が基地に運ばれ,その設置,調整に約1か月半を要し,3月1日より高層観測が始まり,12月末までに153回観測が行なわれた.過去3回の越冬における地上の月平均気温の最低は,いずれも9月に現われており,春から夏にかけて気温の急上昇を示している.これは成層圏の上層になるに従っても著しい.月平均値による年の振幅は,成層圏の50mbで45℃,地上で25℃に達した.一方対流圏では,各層とも振幅は小であって,10℃位であった.この成層圏の昇温は,上層から次第に下層に及んでいるのがみうけられた.月平均値から...
Main Authors: | , |
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Format: | Article |
Language: | English |
Published: |
National Institute of Polar Research
1962-04-01
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Series: | Antarctic Record |
Online Access: | https://doi.org/10.15094/00007171 |