団塊の世代の文学/Literatue of the “dankai” Generation

要約 日本では、戦後のベビーブームで生まれた世代は、「団塊の世代」と呼ばれる。かれらは豊かになっていく社会の文化の消費者として登場し、1970年前後に「熱い季節」を体験した。佐藤泰志の短篇小説「市街戦のジャズメン」と佐々木幹郎の詩「死者の鞭」は、1960年後半の政治運動の波動から生まれた二つの先駆的作品である。1970年代のある時期に社会の空気が変わった。人々は問題未解決のままの幸福状態に入っていった。そこにつきまとう不安が当時の詩の特徴の一部となっている。 Abstract The generation born during Japan’s post-war baby boom ar...

Full description

Bibliographic Details
Main Author: Kenji FUKUMA
Format: Article
Language:English
Published: University of Ljubljana Press (Založba Univerze v Ljubljani) 2015-07-01
Series:Asian Studies
Subjects:
Online Access:https://journals.uni-lj.si/as/article/view/3092